怒りの消えた日
今日は、確かに怒っていた 仕事を終え、 風呂に入り、 飯を食い、 家族と話し、 TVを見、 ネットサーフィンをし、 ストレッチをし、 布団に入って、 目を瞑って・・・、 その間、ずっと怒っていた 理由はわからない いや、口にしたくない 人から見ればつまらない よくあることの積み重ね それでも 自分の限りある時間を費やしてきた 自分の限りある心を削り取ってきた 無視も許容もできない損失 怒り 憎しみ 期待と裏腹の現実 あるべき姿でない姿 献身の報いには ふさわしくない言葉 嫌味 皮肉 仕返しにたっぷりと 自分を傷つけないで相手だけを傷つける方法 相手の不作為と不足をこれでもかとあげつらって 自分を繕う なんて嫌な相手/自分 聞き分けのない思い 自分はこんなに怒っているのに この感情に相応するものが この矛先にはないのだ 悪気も悪意もない 意図も想定もない つまらない不作為と無理解と無責任 その他いくつかの積み重ねられてきた不備 その「なにもない」ということが 却って怒りを燃やすこともあるけれど 今日に限っては ふっ と火が消えた 冷静になったというよりは どうでも良くなってしまった この感情が期待するものは この人からは何一つ得られないということを 僕の感情が理解した (たぶん、理性よりも先に) これもまた 失望 と呼ぶべきか 燃料が切れたのかも 回路が切れたのかも 補充もないし 補修もないけど かわいそうな僕の怒り 振り回し/振り回されて 持て余し/持て余されて あんなに身を捩っていたのに 消えてしまった はじめから なかったみたいに