ひとり夜見世にいく夜に

夜道 画像 詩


零れ月夜の光差す道のさきで

ブルーシートに品物を広げている

惨凛とした死人たちが

夜見世を開いている

寝穢い死者たち

生者の仕掛けた鳥網を

今日も難なく くぐり抜けて

おじさん、この紙の値はいかほど?

右の目を親にえぐられた子供が憀亮とした声で尋ねる

店番は黙って値札を指さす

「はじめに無限ありき」

と値札には書かれている

子供は喜んで値札を剥いで 

その口に放り込んだ



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