Re: パターンA

ラーズへ

また随分と不躾な手紙を寄越してきたものだね。

それほど僕も暇なわけではないのだけれど。

君に心配されずとも、僕の認知は僕のものであって、君の認知が試すべきものではない。
仮に僕の認知が衰えていると君が認めるのなら、僕はまず君の認知の衰えを疑うだろう。

それはさておき、僕は「パターンA-1」を選ぶことにする。

―――

オルガンの見た夢の中で

大砲の耳が張り裂けそうな

唸り声をひとつあげていた  

ラジオの打ち出す弾丸が

不揃いの鍵盤をあべこべに叩くと

パイプは神父の薄毛を吸い込み

自律した調べが符牒をあわせて

天へとつながる道を示す

四肢を失う盲の口が

飛んでる小麦を撃ち落とすと

猛々しい静寂が世に蔓延るのだ

―――

果たしてこれで、僕の認知をどう測れるというのか、甚だ疑問だけれど。
君の回答を期待せずに待つことにする。

元気で。


ザールより

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