パターンD
ザールへ
ありがとう、返事をくれて。
君があまり楽しめていないとしたら、それは少し悲しいことではあるけれど、僕らのやり取りにとって少しも肝心なことではないから、結局は仕方のないことだ。もちろん、僕が君よりも楽しんでいることができていたとしても、僕らの通信に、そして君の認知テストに、何らの影響も及ぼすことはない。その事実は君にとって、楽しみの足しにも、慰めにもならないかしら。
課題を与えられる側からしてみたら、課題を与える側が常に楽しんでいるように見えるのかもしれない。でもそれは、課題に取り組む苦しみを、その時に見せていないだけのことだ。僕らは課題を生み出すという課題に取り組む苦しみを、ただ通り過ぎてきただけに過ぎないのさ。
君が楽しそうな僕を見て、それとよく似た楽しみを求めているのならば、ひょっとすると今の君の苦しみの先に何らかの楽しみがあるのかもしれない。けれど、苦しみありきの楽しみなのだとすれば、君の苦しみに相応しい君の楽しみがあるはずだし、それは僕の苦しみに相応しい僕の楽しみに似ているとは思えないし、君も思いたくはないだろう。
苦楽はその渦中で感じるものであって、評価・検証して外から定めてしまうものではない。僕らはいつまでも、あるいはいつからか、もしくはいつまでか、出たがり屋で、入りたがり屋で、宿なしの引きこもりなのだとしてもね。
パターンD-1
- 日本刀
- アコーディオン
- 下半身
- テレビ
パターンD-2
- カブトムシ
- 馬
- カボチャ
- 包丁
パターンD-3
- 筆
- ヘリコプター
- パイナップル
- ズボン
パターンD-4
- 雀
- ヒマワリ
- のこぎり
- ソファ
今回のパターンで、認知テストは完了だ。次のパターンを僕が君に送ることはない。
君の返信を待っているよ。
ラーズより
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