耳鳴りの残響

空がお前を見ている

空の青が青が青がお前の眼を覗き込む

過ぎる電車の耳鳴り耳鳴り耳鳴りが

お前の耳の奥深く深く遠く遠く遠く鳴る

お前はお前の感知し関知し得なかった

数多の声に囲まれて囲まれて囲まれている

お前はお前の耳や目がお前を裏切るのを感ずる

お前の目や耳はお前から離れたがっている

お前は霞む お前は遠くなる お前は消える

分割に次ぐ分割 部分の部分 断片の断片の断片に

雲間に消える消える消える どこへゆくこともなく

千切れ千切れ千切れ 紛れ紛れ紛れ 破れ破れ破れ

空に浮かんだおまえの目 だったもの

電車に運ばれていったおまえの鼓膜 だったもの

おまえは おまえは おまえは おまえは

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