階の十六 「ドルフト・ラウト・マンスの絶景」
絶景かな 絶景かな
絶えて久しき景色かな 絶えて久しき光景かな
人身砲弾を詰めに詰め込んだ砲塔を天へ向けて
陣地をえぐり出し掘り進むように着火する 着火する
感光脚を次々に打ち出す斜め45度は 山の斜面を凝視する
雲の指が枯れ枝を摘んで 城塞に旗を立てた
降伏かな 降伏かな
降りて伏せる男かな 降して伏せる女かな
屋根瓦を敷き詰めた田畑の緑の凹凸は狭く
責め苦を待ち望んだ貨物列車は線路に積荷を預ける 預ける
天帽代を流れ流れる過酸化水素水は 滝の費消を譲渡する
老木の髭が道を塞いで 汚れた膚を擦った
絶景かな 絶景かな
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