雨に打たれるロボット
防水性の装甲の一部はすでに破損し、
数え切れないほどの雨粒が彼の回路に染み込んでいた
彼は人差し指を頭上に掲げた
ここにいる、とでも言いたげに
一筋の稲妻が 彼の指先めがけて落ちた
光が彼を包み、また彼の瞳が光を包んだ
その一瞬 彼はニンゲンへと変化した
装甲は皮膚に 回路は血管に プログラムは道徳に
そして一瞬の後、彼は土塊と化した
立ち上る焼け焦げた煙臭を 雨が即座に塗りつぶしていく
土塊はバラバラになり 水流に押し流され
次の雷の明滅のあと ついに地面と見分けがつかなくなった
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