死体のふりをした自分の左目を 何度も突かれる夢
夢を見た。
夜。
死体のふりをしている自分が横たわっている。
いくつかの死体とともに、どこかに運ばれるのを待っている。
何も見えていないかのように
何も聞こえていないかのように
息を潜めている。
生きている人の気配をぼんやりと感じる。
手引をしてくれる女。
自分を疑っている男。
男は役付きで、部下を従えている。
「ほんとうはまだ死んでいないんだろ」
とでも言いたげに、男は自分の左目を爪の先でつつく。
痛みはないが、左目の奥まで何度も圧迫されるのを感じる。
自分は死体なのだから、反応してはならないと
自分は黙して耐えている。
男はしかし、左目を突くのをやめない。
トン、トン、トン、トン、トンと
一定のリズムで、執拗に、左目をつつき続ける。
女は黙ってみている。
部下も黙ってみている。
男も黙っている。
自分は死体のふりをしながら、左目を突かれる回数を数えている。
100を超えたあたりで、目が醒めた。
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