寂しいのかもしれない
誰かに何かを言いたいような気持ち
誰かに話しを聞いてもらいたいような気持ち
でも言いたい何かは
何もないので
下唇をかみ続けている
聞いてもらいたい話も
自分が聞いたこともないので
ため息を付いてばかりいる
寂しいのかもしれない
けど ヒトを呼び止めるのも億劫だ
話しかけるのも 話しかけられるのも
用意がない する気もない
どうしようもない
手を切ったのは自分だから
繋がなかったのは自分だから
何もなくても それでいいのが一番良かったのに
何かがなくちゃいけないなんて 思い込んで
あーあ こんなことなら
こんなことなら 何をすればよかったのやら
後悔する心すら 薄れている
誰からも顧みられることなく
自分で省みることもない
対話なんて 今までできたことあるのかしら
独り言を交互に言い合っていただけかも
ちょうど今 自分を自分で慰めているように
他人が羨ましいのか
それすら言い切れない
ただ言い知れないものがあって
解くことも 消すこともできずにいる
これが ずっと続いて
ただ老いて 死んで 消えていくのか
いままで自分が 他の人に対して
他の人の孤独を その人自身の悩みと失意を
理解も 認識も 察しも 想像もしなかったように
理解も 認識も 察しも 想像もされずに
それが避けがたい現実なのだとして
それがたまらない 耐え難い
惨めだね
©依田稽一
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