忘我

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一個の忘我

天空を仰ぎ見る筈が天井を見ゆ彼の目

我が身の感覚の拡散と透過を押し留める天蓋

身体の孤独の場所は皮膚をおいて他になし

瘡蓋を剥がしてなお脱落する精神

間接照明の眩さに

静脈を見つけられない

指先は触れた皮膚を忘れ

皮膚は触れられた熱を忘れ

皮下脂肪だけがその裏切りの記録を有している

口が裂けても言えない

笑顔の下唇に前歯の痕

そして忘我

また一個の忘我

明日が来る前の



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