あるいは自分の感情への裏切り

伝聞によってヒトを愛して、なんになろう。

伝聞によってヒトを憎んで、なんになろう。

自分の外のものを愛し、憎むように見えてその実、自分の中で自分の感情と遊んでいるにすぎない。

自分の中で遊んで済めばよいのだが、往々にして、それだけでは飽き足らず、感情を充足させるために、自分の外部のものに対して、帳尻を合わせようとする。

すなわち愛すべきものに愛すべき期待を課し、憎むべきものに憎むべき毀損を与える。

だがその感情の発端は、伝聞である。又聞きである。メディアを通した情報である。

対象の事実はなんら含まれていない。少なくとも、自分の限りある時間を傾けて見つけるべき、愛すべきものも、憎むべきものも。ただ感情が先立ち、先走っているに過ぎない。

満たされないことを予め定められ、生まれた感情。そうあるべくしてあるべきもの。

それを自認できないのだから、苦しみ、ヒトを苦しませるのではないかしら。

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